こんばんは、究万(くま)です。
SSTとは、ソーシャルスキルトレーニングのことで、
簡単に説明すると、社会生活で必要なスキルを身につけるための訓練のことです。
発達障害を持つ私は、このソーシャルスキルが人より少し低い傾向にあります。
とはいっても、自閉スペクトラム症によくみられるような、
いわゆる「コミュニケーションの障害」といった症状は、あまりないように思われます。
実際、主治医にもよく軽度という言葉を使われますし(軽度だからどう、という話ではなく)、
自分でもコミュニケーションが苦手かといわれるとやや疑問を持つほどです。
得意ではありませんが、苦手ではない――いわゆるフツウってやつですね(笑)
それでも、持続的なお付き合いをしていくと、その片鱗が見えてきます。
コミュニケーションが不得手なわけではないけれど、
やっぱり得意ではないので躓くし、友人関係を長く続けられたことはほぼありません。
急に仲良くなって、急に縁を切ってしまう、
まるで躁鬱のような――実際双極性障害の診断があります――、人間関係を繰り返しています。
※躁鬱のような、という表現は私の個人的主観です。
双極性障害だからそういう人間だというわけではありません。
さて、人間関係の構築の中で、私が最も苦手としている分野があります。
それは「同僚」とのつながりです。
上司や部下は大丈夫、友達もギリセーフ、お客様はむしろ得意……。
そんな私が一番苦手とする間柄は「同僚」という、なんともいえないこの距離感です。
正直、友人とも雑談がうまくできない人間ですが、
同僚とはもっと何を話せばいいのかわからなくなります。
もともとクラスメイトの中でも小学校のころからはじき出されていた私。
はじき出されていた理由が明確にあれば良かったのですが、
なんというか「究万(くま)は渡り鳥だよね~」と小学生にして言われる始末で、
どのグループともある程度仲は良いけれど、遊びに行くことはない、
そういう距離感をいつも取られていました。
理由、はあるのかもしれませんが、仲良くしてくれていた友達は多く、
浅く広く付き合うのはとても得意だったので、
そこから人間関係の構築は得意だと成人するまで錯覚したまま、
今更そういうスキルを身につけようにも身につけられず、今に至っています。
「友人」はいなくてもなんとかなります。
私を友人と呼んでくれる人は(特に同性は)少ないですが、
数少ない友人は私のことを寛容に受け入れてくれる優しい人ばかりなので問題なし。
問題はやっぱり「同僚」なのです。
今は職に就いておらず、「同僚」といった存在もいませんが、
いつかは職に就くはずです。たぶん……。
昔、「同僚」のいる職場でアルバイトをしたことが数回ありますが、
どれも上手くいきませんでした。
嫌われているわけではなく、かといって好かれているわけでもなく、
微妙に距離を置かれて、私も距離を置いて……。
同僚なんて距離を縮める必要ないじゃん、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、「ちょっとしたことを聞く」ことができないのは結構なストレスになります。
シュレッダーの使い方が聞けずに3年間過ごしたバイトを今でも忘れられません。
そして「話しかけられたらどうしよう」という恐怖がつきまといます。
仕事に専念したいのに、視界の隅に同僚の姿が入るだけで、恐怖でいっぱいになるのです。
「普段は何してるの」という同僚からの雑談に、頭が真っ白になって、
不要な個人情報をまくしたてたあの日のことを鮮明に覚えています。
ちなみにシュレッダーの使い方が聞けなかったバイト先と同じところです(~_~;)
一応申しておくと、そのバイト先は今時珍しいくらいのホワイト企業で、
なにか失敗をしても上司が全て庇ってくれたり、入院で長く休暇を取っても温かく迎えてくれたり、
もう本当にいい職場でした。仕事も楽しく、辞めるには勿体ないところでしたが、
当時対人恐怖が強くなっていた私にとって、
「同僚」という存在が、いかなる時も私の頭の中から離れず、
精神的なものを理由に退職せざるを得なくなってしまいました。
これも一応申し上げておきますが、勿論同僚もいい人たちでした。
一方的に不要な情報をまくしたてた私に対してにこやかに話を聞いてくれ、
その後も話しかけてくださったこと、私は忘れないと思います。
たらたらと話してしまいましたが、要約すると、
私は対人スキルがやや低い傾向にあるわけで、それをなんとかしたいと思っています。
そこで表題のSSTに話は戻るのですが、どうも「SST 本」で検索すると、
子供向けのものばかりで、あっても中学生向け、くらいまでです。
大人向けの、就労を考えているような人向けの、SSTワークブックが欲しい。
読み物ではなく、一人でもアウトプットできるワークブックが欲しい。
誰か、見つけたら教えてください。お願いします。
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