こんにちは、究万(くま)です。
今月、ようやくリボ払いで大変なことになっていたクレジットカードを完済、
そして解約の手続きを行いました。
めちゃくちゃ嬉しい。これでもう毎月利息がおかしいお金を払わずに済む。
満たされた気持ちでいっぱいです。
少し長くなりますが、今後の私のために、
そして私と同じような特性を持つ発達障害を持つ方々のために、
究万(くま)がクレジットカードを契約~完済、解約した話をまとめておこうと思います。
始まりは「漫画が読みたかったから」
みなさんは、普段漫画をよく読む方でしょうか?
私は結構読むほうで、ebooksJapanの本棚には、電子書籍が1000冊以上並んでいます。
これは大学生になるまで漫画の購入が禁止だった影響も強く、
上京するとともに漫画を強く求めるようになりました。
何事も抑えすぎは良くないですね(笑) ※勿論読みすぎ買いすぎも良くないです。
ただ、意外と小心者の私。
最初から漫画を購入することはありませんでした。
大学生になっても、モノの値段の相場がわからず、親に大体の物を買ってもらっていた私は、
自分で買い物をするということにとても恐怖を抱いていました。
今でこそ、一人で洋服を買えるようになりましたが、
大学1年生だか2年生だかまでは、試着室の中で、
毎回親に
この洋服かっていいと思う?
と写真を撮ってLINEしていました。
なお、試着室での撮影は原則禁止されています。辞めておきましょうね(ゴメンナサイ)。
そんな私はもちろんネットショッピングなんて怖くてできません。
しかも、母は昔からネットショッピングはうまく、ポイントでいろいろな物を安く買っていました。
そんな母を見て育っていたので、全て買い物は母親任せ。
でも、やっぱり漫画が読みたい私は、いろいろ調べました。
そして、無料で読める漫画アプリと出会ってしまったのです。
いろいろなアプリがありますが、多くの無料漫画アプリは1日1話だったり、
チケット制で読める話数が決まっていたりしますよね?
それ以降は、有料のポイント制で読めるようになっていました。
20歳になるまで、保護者の許可がなければアプリも入れられないスマホ持ちだった私は、
もちろん有料のポイントなんて買うことができません。
となると、どうするか?
もうわかりますね。無料でポイントを獲得しようと思うわけです。
皆さんも一度は見たことがあると思います。
当時の私にとって、これほど魅力的な言葉はありませんでした。
3000ポイントもあれば漫画が数巻読めてしまいます。
片っ端から登録して、ポイントをゲットすることにしたのでした。
そしてたくさんのポイントをゲットできるのは大体クレジットカードの登録です。
そう、リボ払いのクレジットカードの……。
私は何の知識もないまま、まんまと罠にハマってしまい、
ここから約5年間、クレジットカードを巡って様々な悩みを抱えることになります。
クレジットカードってそもそも何?
お恥ずかしい話ですが、当時の私はクレジットカードというものが何か、
そもそもわかっていませんでした。
今ならわかるリボ払い。しかし当時はそんな言葉も知りません。
もちろん、分割払いや一括払いという言葉も知らなければ、
デビットカードやプリペイドカードといった言葉も知りませんでした。
というかこの辺は今でもちょっと怪しいです(笑)
ポイントを獲得して漫画を読みたい!
過集中&自分がやりたいことをやりたい&衝動性が強い私は、
利用規約やカードの説明を全く読まずに、
「次へ」「次へ」とボタンを押していき、
クレジットカード(リボ払い)を作っていました。
カードを勝手に作ったことについて、
親に知られると怒られるかもしれない、と、
なんとなく思った私は、親のいないタイミングに郵送をお願いし、
初めてのリボ払い・クレジットカードを手に入れたのです。
ポイントを獲得してウハウハな私でしたが、
人間の欲というものは底を知りません。
3000ポイントもあっという間に使ってしまった私は、
禁断の方法に手を伸ばしてしまいます。
そう、クレジットカードの利用です。
「見えない=ない」という考え方
少し話が変わりますが、私は障害特性上、「目に見えない物」を認識することが困難です。
部屋が散らかりやすいのも、ごみをその辺に投げ捨ててしまうのも、
全部「自分の視界に入らなければいいや」と思ってしまうからです。
ごみをごみ箱に捨てられない発達障害の方に、
「だってごみ箱は遠いし」
「っていうかちゃんと机の下に隠したもん」
という方がいます。私のことですが、私以外にもいます。マジです。
これは、目の前からごみが消えたから、「見えない=ない」という考えで、
こういう結果になっています。
さて、話は戻りますがクレジットカードというのは、まさしく「目に見えないお金」です。
というか、リボ払いの場合、実際に「ないお金」であることも珍しくありません。
後からリボ払い、これは大変都合がよく、
私にとっては「見えない=ない」で罪悪感も薄いものでした。
とはいっても、やっぱり最初は使うのが怖いもの。
最初に使ったのはひと月合計でも3000円くらいだったかと思います。
ただ、人は慣れる生き物です。特に、私の場合は昔からそうでした。
最初は怖がっていても、一度やってしまえば、大胆になる人間。
使用金額はどんどん膨れ上がっていき、1万円使うこともしばしば。
毎月来る「使用明細」を見るたび罪悪感を覚えつつも、
「限度額10万円」を知っていた私は、まあ大丈夫だろ、そんなに使ってないし、
と、正常性バイアスによって自分を納得させていたのです。
「ご利用のクレジットカードはご使用になれません」
当時、リボ払いという言葉もその意味もよく知らなかった私は、
毎月送られてくる明細書を特に読みもせず、決められた金額3000円を支払っていました。
店頭支払いだったので、お店の機械にクレジットカードを通して操作するのですが、
毎月どれくらい使っているのか、何に使ってしまったのかを知るのが怖くて、
(どうせ9割以上漫画にしか使っていないのですが、なんせ大胆に大人買いするものですから)
特に画面を読みもせず、毎月決められた金額だけを支払っていました。
そんなこんなでクレジットカードを使う快感を覚えてしまった私は、
まあ限度額もあるし、10万円以上の買い物なんてしないから大丈夫だろう、
という謎の自信のもと、特に考えずクレジットカードで漫画を買い漁っていました。
ところが、ある日、その文言に出会ったのです。
「ご利用のクレジットカードはご使用になれません」
なぜ?どうして?限度額10万円もあるのに?……疑問はありましたが、
こういうとき、回避傾向にある私は考えないことにして、
とりあえず使えるようになるために5000円くらいクレジットカードの支払いをしました。
知らぬ間に限度額更新!?
これは今でも納得できていないことです。
「クレジットカードの支払いを怠ると怖いことになる」と、
漠然と漫画や映画の知識で知っていた私は、
毎月必ず3000円という決められた額をきっちり払っていました。
ところがどうやらそれがいけなかったらしく、
カード会社から「ちゃんと毎月払える人間だ」と認識された私は、
知らぬ間に限度額が10万円から15万円、15万から20万円、そして30万円へと、
膨れ上がっていたのです。いやマジで意味わからんこれ。
ある日を境に、決められた金額が3000円から5000円になり、
どうしてだろう、と思ったのは思ったのですが、
上記の「このクレジットカードは~」を体験した後だったので、
ちょっと多めに支払ってほしいのだろう、くらいにしか思っておらず、
9000円に増やされるまで、自分のクレジットカード限度額が、
上限30万円にまで膨れ上がっていたことを知りませんでした。
バカみたいな話ですが、実際に私の身に起こった話です。
というか、バカなのは私ですが(~_~;)
それでも目をそらし続けた私は、またあの文言を目にすることになります。
「ご利用のクレジットカードはご使用になれません」……え?
限度額30万円のクレジットカードが利用できないとは……?
この時、初めて私は自分のクレジットカード明細をしっかり読むことになります。
ただ、それで終わりではありませんでした。
計算が苦手なゆえの「まあ大丈夫」
先に申し上げておきますが、私は計算が苦手です。
特に概算、数の概念といったものが苦手で、6000円と1万円を同じくらいの金額に感じたり、
消費税が計算できずにお金が足りない買い物をしてしまったり、といったことがあります。
さて話は戻りますが、
クレジットカード明細をようやっと読む気になった私。
漫画に使ったお金や、ふと思い立って使ってしまったお金について書かれていました。
一つ一つは1000円もしないものです。しかしそれが積み重なって30万円。
ただ、どうしても私は納得できませんでした。
なぜたかが漫画数冊くらいで、数万円、数十万円使ったことになってしまうのか?
そして、正常性バイアスのかかっている私の目は、
都合のいい部分にだけ目を向けるようになります。
クレジット明細にある「飛行機代」「カメラレンタル代」などの、1回の金額が高い項目です。
例えば飛行機代なら15000円、カメラレンタル代なら8000円。
なるほど、たまに高いものを買っていたからか
当時の私は、飛行機代とカメラレンタル代を足しても2~3万円にしかならないことには目を向けず、
クレジットカードが30万円にまで膨れ上がっていた理由を、
全てその「たまにする高い買い物」に押し付けました。
そう、たまにするだけ。
たまーにする買い物のせいで金額が膨れ上がっていただけ。
だから、高い買い物をしなければ大丈夫。
よく買う漫画だけで毎月2万円ほど使っていたことや、
ある時期ハマっていたレンタルスペース代で毎月1万円使っていたことには目をつむり、
「まあ大丈夫」と、クレジットカードの使用を辞めることはありませんでした。
体調を崩して入院、バイトを辞める
クレジットカードの月額支払いが9000円になっても、
毎月きちんと払えていたのは、待遇のいいバイトをしていたからというのもあります。
もちろん理由はそれだけではないのですが、
これはかなり大きかったです。
塾講師で時給3500円、原則残業無しというホワイト企業でアルバイトをしていた私は、
毎月9000円の支払いをすることに苦労はありつつも、
困窮することはほぼありませんでした。
しかし、様々なことが重なり2019年の夏に大きく精神的体調を崩すことになります。
クレジットカードの支払い、保険代の支払い、
様々な支払いのために働かなくてはという強迫観念、
強迫観念からくるうつ症状をはじめとした二次障害、
本当にいろいろなことが重なり、大学には全く行けなくなりました。
それでも、強迫観念と責任感(自分で言うのもなんですが、仕事に関する責任感は人一倍あります)から、
アルバイトだけは、と頑張って通勤していました。それが2019年の夏までのことです。
2019年の夏、当時の主治医と口論のような形になり、
半ば喧嘩別れのように通院を辞めた私は、
服薬を突然辞めたせいで離脱症状が出たらしく、ガタっと調子が崩れてしまったのです。
そうしてバイトを辞める形になり、2020年の夏には入院することになります。
人生初の閉鎖病棟入院、隔離室経験。
最初の病院に2週間、退院して1週間後にまた入院、
二回目の入院はとても良い病院で、今こうして回復傾向にあるのは、
この二回目の入院があったおかげだと思っています。
話が逸れましたが、そういうわけで、私はアルバイト収入がなくなり、
金銭的に困窮することになるのでした。
毎月9000円って高すぎない!?
「お金がない」が口癖になるようになって数週間経った頃、
クレジットカードの支払い額が高すぎることにようやく気付きます。
使っちゃったから仕方ないよね、と思ってはいましたが、
バイトを辞めてからはなるべく使わないようにしてきた私です。
なぜ毎月払う金額が変わらないのか、分からずここでようやく親に相談しました。
そして、「リボ払い」の恐ろしさを知ることになります。
リボ払いという言葉をそれまで知らなかった私は、
クレジットカードで支払うのは使ったお金の分だけ、と思っていたので、
年率×%のお金を取られていてかつ、毎月定額しか払っていないければ、
一生払い続ける羽目になる、ということをずっと知らないまま、
何万円も払っていたことになります。
「リボ払い」のクレジットカードは、定額を払い続けると一生返済が終わらない!
通常の感覚だとどこかでおかしいと気づきそうなものですが、
発達障害の特性やもともとの性格などが組み合わさって、
この悲劇は起きました。いくら漫画が読みたくても、こうなるとわかっていたら、
登録はしなかったと思います。……たぶん。
リボ払いと決別したい!
毎月の支払額が高く、
お金がないことで精神的に疲労してしまった私は、
ある策を思いつきました。
「ご利用のクレジットカードはご使用になれません」作戦です。
私は自分のことをよく知っています。
自分で言うのもなんですが、私は内省的知能が人よりもどうやら高いらしく、
自己を客観的に見ることが得意で、
だからこそこれまで様々な対策をして生きてきました。
なかには過剰適応と呼ばれるものもあり、そのせいで二次障害を患うなどもありましたがそれはそれ。
今回はこの内省的知能の高さを活かして、リボ払いと決別する方法を思いついたのです!
それが、本日何度も出てきている
「ご利用のクレジットカードはご使用になれません」
という文言。
つまり、利用できなくしてしまえば、これ以上リボ払いの金額が増えることもなく、
いつかまとめてお金を返せるはず、そう考えました。
そこで、これまでリボ払いを知らなかった私は、毎月少しでも多く支払っておこうと、
定額9000円じゃなくて10000円や15000円、
払っていた月があったのですが、これをまずやめました。
限度額30万円以降は更新されなさそうとはいえ、
限度額に達していない余裕のあるクレジットカードが手元にあれば、
私の性格上、どうしても使ってしまいます。
ちなみに、手元にあればと書きましたが、厳密には身内に預けていました。
しかし、私は数字記憶が人よりも得意なため、
クレジットカードの16桁なんて余裕のよっちゃんで覚えられちゃうわけです。
全然嬉しくない方向に特技と言ってもいい特性が働いてしまった結果です(~_~;)
そういうわけで、クレジットカードが存在する限り、
私はリボ払いとは決別できませんでした。
だからこそ、使えなくしようと思って、
ブラックリストには載らないよう毎月払いつつも、
あえて毎月必ず引き落とされるものをクレジットカードに設定し(例えばドメイン代など)、
限度額ギリギリを使い続ける=私用でクレジットカードを使おうとしても、
「ご利用のクレジットカードはご使用になれません」
という例の文言によって使用がブロックされる、という仕組みを作りました。
あくまで私の例なので、あまり参考にしないでくださいね(笑)
とにかくリボ払いと決別したかった私は、
こうしてクレジットカードを使わない方法をいくつか考え、
先日、やっとまとめて完済することができたのでした♪
本当に良かった。いや、本当に。マジでよかった。
ありがとうございました(*^^)v
おまけ:解約電話
ここからはおまけです。
30万円を完済してクレジットカードと縁を切りたかった私は、
完済した翌日にカード会社へ電話連絡をしました。
普段電話が大の苦手な私ですが、それよりもリボ払いと決別したい気持ちが勝ちました(笑)
クレジットカードの解約手続き案内があるホームページを見て、
その窓口に電話をしたのですが、電話案内がこれまたおかしくて笑ってしまいました。
まず、「クレジットカードの特典について知りたい方は①を、クレジットカードの~」といった、
よくあるロボット音声が流れてきたのですが、
なぜか「解約したい方は」という音声が流れてきません。
聞き逃したかな?と思って、
そのまま待っていると「番号が入力されていません、もう一度入力してください」と。
しかし、解約したいという要望に沿った番号が流れてこないことには、
どの番号も押すことができません。
仕方なく、そのまま待っていると……
「もしもし、カスタマーサポートの~~」と人間の声が!
どうやら、「解約したい方」はそのまま待っているのが正解だったっぽいです。
いや、違うかもしれませんが(笑)
そのあと、解約理由を聞かれたり、解約しないほうが~~といった話をされたり、
正直ちょっと面倒なやり取りをさせられそうになりましたが、
「あ、特にないです」で押し切りました。コールセンターの人ゴメンナサイ。
解約したい理由は?
あ、特にないです
ポイントも全部なくなりますがよろしいですか?
あ、もう移行済みです
違うカードの良さは?
あ、特にないです
……コールセンターの人に罪はないのに、めちゃくちゃ感じ悪い客になっていました。
本当に申し訳ないです。
でも、「解約したいのですが」と最初に伝えた際、
なぜかその部分だけ「すみません、お声が遠いようで……」と、
3回ほど聞き返されたのは笑いましたね(笑)
押しに弱い方は、解約の電話をほかの人に頼むほうがいいかもしれません。
以上、長くなりましたが、
私VSクレジットカード(リボ払い)のお話でした(^^)/~~~
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