はじめに
「スポーツをやりたいけれど、一人でやるのは難しいな……」
「障害者にも配慮してくれるスポーツセンターってないのかな?」
今回は、東京都内にある、障害者専用のスポーツセンターをご紹介します。
主に、障害者手帳(身体・精神・療育)を持つ人が無料で使用できる施設で、
スポーツをしたい障害当事者だけでなく、障害者をサポートする支援者にも、
ご活用をおすすめしたいスポーツセンターです!
以下、「東京都障害者総合スポーツセンター」についてご説明します。
無料で使える施設なので、ぜひ利用してみてくださいね(*´ω`*)
※注意※
コロナ禍の影響により、用具の貸し出しなどを行っていない場合があります。
詳細は公式ホームページにてご確認ください。
東京都障害者総合スポーツセンター
東京都障害者総合スポーツセンターは、東京都北区十条台にある、
障害者が無料でさまざまなスポーツを体験できる、公共の運動施設です。
施設の最寄り駅であるJR埼京線十条駅南口から、
東京都障害者総合スポーツセンターまでは、点字ブロックが敷設されています。
公式ホームページには、画像付きで「施設までの行き方」が書いてあるため、
道に迷いそうな方は、ぜひチェックしておきましょう♪
なお、当施設の最寄り駅は十条駅ですが、
池袋駅と王子駅からも送迎バスが出ています。
もちろん、センターから各駅への送迎バスもあります。
時刻表の詳細は公式ホームページからも閲覧可能です。
施設(設備)について
当施設は大きく分けて、次の3つの施設から構成されています。
- 運動施設
- 文化施設
- 宿泊施設
では、それぞれご紹介していきますね!
★運動施設
運動施設では、各施設に複数人のスタッフが常駐しており、
施設の使い方や運動器具の使い方などを教えてくれるサービスもあります。
ご利用するのがお一人様の場合であっても、
スタッフが練習相手になってくれたり、卓球の球出しマシーンがあったり、
様々な障害を持つ方に配慮された施設となっています。
・体育館
さまざまな屋内スポーツに対応可能です。
冷暖房完備で、試合や大会用の電光掲示板や放送設備もあります。
・多目的室
ボッチャやゴールボールができる施設となっています。
ダンスや体操系などの利用も可能で、
関連用具の貸し出しにも対応しています。
・トレーニング室
それぞれの障害特性に合わせ、利用しやすい工夫が施されています。
エアロバイクやランニングマシーン、
ウエイトトレーニングマシーンが設置されており、
使ったことがない物でも、常駐スタッフが丁寧にその使い方を教えてくれますよ。
・卓球&サウンドテーブルテニス室
ラケットやボールなどの貸し出しにも対応しています。
視覚障害者の方が行う、サウンドテーブルテニスを体験することもできます。
・プール
水深は1.1~1.3m、端の一部は0.7~0.9mの浅い設定です。
25mプールが6コースあり、水温は31℃前後に保たれています。
車椅子の方でも無理なく入れる構造になっているほか、
視覚障害者専用のレーンが用意されることもあります。
また、異性介護可能の家族更衣室も併設されています。
・運動場
天候に関係なく利用可能な陸上競技場があります。
200mトラック、フィールド、走り幅跳び用の砂場、
天然芝などが完備されており、夜間照明設備も活用できます。
競技に必要な各種アイテムの貸し出しにも対応しています。
・庭球場
夜間照明設備付きのハードコートが3面完備され、夜間の利用も可能です。
・洋弓場
こちらの使用には認定証の取得が必要です。
初心者から競技者まで、幅広い利用者が一緒に楽しめる環境です。
最長70mまでのシューテングが可能です。
★文化施設
運動施設だけでなく、ちょっとした会議や研修が行える、
文化施設も用意されています。
・集会室
テレビモニターやプロジェクター、スクリーン機器などを備えており、
最大100人ほどの会議や研修、集会にご利用いただけます。
・研修室
DVDビデオデッキやプロジェクターなど、集会室と同様に機器を備えています。
部屋を仕切って、50人ほどの小研修室としてもご利用可能です。
・印刷室
各種印刷物の作成に必要な、コピー機や紙折り機を使うことができます。
・図書コーナー
スポーツに関する資料や、関連図書が置いてあります。
送迎バスの待ち時間にもオススメの場所となっています。
★宿泊施設
2022年6月現在、東京都障害者総合スポーツセンターでは、
障害者の場合、1泊1500円で宿泊施設を利用することができます。
電話、FAX、受付にてご予約をすることで、
2名様用(5室)、5名様用洋室(1室)、5名様用和室(1室)、
以上7室のうちいずれかをご利用できます。
介護者1名まで同料金で宿泊可能です。
スポーツ相談・教室・大会について
東京都障害者総合スポーツセンターでは、
障害者スポーツにまつわる相談を受け付けていたり、
初めてでも楽しめる教室が開講されていたり、
様々なサービスを受けることができます。
★スポーツ相談
医師や理学療法士ならびにスポーツスタッフが、
障害者が安心してスポーツを楽しめるよう、助言や支援を行っています。
管理栄養士による食生活(栄養)に関する相談にも対応しています。
★スポーツ教室
・スポーツ導入教室
初めて同施設を利用する人や、不安を抱えている人が対象の導入教室です。
健康維持と増進を主目的に、安心して積極的にスポーツを楽しめるように支援します。
・スポーツ教室
初めての利用者向けに開講される入門教室から、
大会出場を目標とする中上級者のための教室、
施設の外でスポーツ体験を行うアウトドア教室などがあります。
さらには競技者レベルを目指す人へのアスリートサポートや、
重度の障害を持つ人を対象とした教室など、幅広い対応が実施されています。
★大会
初心者から上級者まで、それぞれが日ごろの練習の成果を発揮できる場として、
さらには家族や地域の人たちと交流できる場として、
陸上や水泳など、多岐にわたるスポーツ大会を実施しています。
大会に出場するためにはお申し込みが必要になりますので、
ご興味ある方は、公式ホームページの大会案内でご確認ください♪
利用方法について
当センターの使用対象者は、東京都在住の方のみとなっています。
各スポーツ施設にはそれぞれ定員があるため、
人数によっては希望の施設を利用できないこともあります。
ちなみに、筆者の感想ですが、比較的人気なのは、
「卓球」「サウンドテーブルテニス」「プール」あたりです。
日程・時間ごとに利用できるスポーツ施設が違うため、
当日利用したい施設が利用可能か、
行く前にチェックするのを忘れないようにしましょう。
当施設の使用に際しては、利用証が必要ですが、
東京都在住で障害者手帳をお持ちの方であれば、
事前予約不要で、当日その場で登録が可能となっています。
利用証の登録には、身分証明書と障害者手帳が必須となりますので、
忘れずに持っていくようにしてください。
また、服薬状況などを聞かれることもあるので、
可能な方は、お薬手帳を持参するとよいでしょう。
初めて利用する際に利用証を登録したら、
2回目以降は利用証を持参するだけで施設を使うことができます。
※注意※
施設によって、持参必須の用具などがあります。
例えばプールでしたら「水着」「水泳帽」「タオル」などです。
また、コロナ禍で貸し出しを行っていない用具もありますので、
ご心配な場合は、当記事の一番下にある施設の電話番号まで、お問い合わせをしてみてください。
利用時間について
東京都障害者総合スポーツセンターは、
2022年6月現在、時間入れ替え制で運営されています。
・午前の部
受付開始:8時45分から
利用時間:9時から11時30分まで
完全退館時間:12時
・午後の部
受付開始:12時45分から
利用時間:13時から16時まで
完全退館時間:16時15分
・夜間の部
受付開始:16時45分から
利用時間:17時から20時まで
完全退館時間:20時30分
まとめ
今回は、東京都障害者総合スポーツセンターについてご紹介してきました。
障害者が無料で安心して楽しめる施設として、大変オススメです♪
昨今、パラリンピックをはじめとして、
障害者と健常者の垣根をなくそうと、
スポーツ業界でも新たな動きがでてきています。
障害に応じて競技規則を変更したり、障害者専用の用具を使ったり、
障害者スポーツはさまざまな工夫を通じて、
日々新たな参加者を増やし続けています。
当初、障害者スポーツというのは、
医学的なリハビリテーションを目的として発展したともいわれていますが、
現在、例えば「ボッチャ」「フライングディスク」など、
障害の有無に関わらず、スポーツを一緒に楽しむ場面も珍しくありません。
東京都内に住んでいらっしゃる方で、
障害者手帳をお持ちの方はぜひ、一度足を運んでみてください♪
無料で使える施設はどんどん使っていくべきです。
身体、知的、精神、そして発達障害、どの障害の方であっても、
スポーツをすることは健康促進に役立ちます。
一人で行くのが不安な方は、介護者一名まで同伴できるので、
友人や家族などを誘ってみるのも良いかもしれません。
ご自身に合ったスポーツを、ぜひ楽しんでくださいね!
【参照元】
東京都障害者総合スポーツセンター
https://tsad-portal.com/mscd
〒114-0033
東京都北区十条台1-2-2
TEL 03-3907-5631
FAX 03-3907-5613
基本開館時間 9:00~21:00
休館日 毎週水曜日(水曜祝日の場合は翌日)・祝日の翌日・年末年始
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