はじめに
今回の記事は、
発達障害を持つ子どもとそのご家族にぜひ活用をオススメしたい、
スマホアプリのご紹介です。
それぞれの特性ゆえに抱えるさまざまな困りごと対策や、
日々の学習に活用できる、いずれもが注目のアプリです。
ここでは以下、厳選した5つのアプリに関する、基本的な情報をお伝えします。
アシストガイド

アシストガイドは、困りごとを抱える子ども向けに開発されたアプリケーションです。
スマホの画面に反映される「やること」「やりかた」を目で見て確かめることで、
困りごとを抱える子どもが一人で行動できるようにアシストします。
やさしい印象の綺麗な配色と見やすい文字、
シンプルでわかりやすい画面構成など、
子どもでも無理なく使いこなせるアプリです。
★このアプリでできること
予定の作成・確認

一日の「やること」を順番に登録。
週単位で繰り返す予定の登録も可能です。
おたすけメモの作成・確認

やりかた、行きかた、持ち物を絵カードにして登録。
わかりやすいニュース

一般社団法人スローコミュニケ―ションの公式サイト上で更新中の、
「わかりやすいニュース」の無料アプリです。
子どもにもわかりやすい言葉で伝えられる話題のニュースを、毎週日曜日に更新。
写真と音声がついているため、文字を読むのが苦手な子どもでも、
目で確かめて耳で聞くことで、ニュースを知ることができます。
★このアプリの特徴
4つのカテゴリ

ニュースを「国内」「海外」「障害」「解説」の4つのカテゴリに区分。
興味のあるカテゴリのニュースを知ることができます。
人が読み上げる音声つき

記事それぞれに、機械の音声ではなく、人が読み上げる音声がついています。
操作がシンプル

余計な機能や広告などは一切ない、シンプルで簡単な操作性が魅力です。
こえキャッチ

こえキャッチは、声の大きさの調整が難しい子どもたちの、
保護者による意見を参考に開発された、
小さな子どもから大人まで、誰もが簡単に楽しめるゲームアプリです。
★声の大きさのコントロールを学ぶボイトレゲーム

他者とのコミュニケーションに必要な声の大きさについて、
楽しく遊びながらそのコントール方法を学べます。
マイクに向かって声を出すことで、かごを持って登場した動物たちが、
木から落ちてくるスイーツをキャッチする、
なんともかわいらしいゲームです。
ゲームが上達するにつれ、
自身の声をコントロールするノウハウが、自然と身につきます。
さわってわかる時計の読み方
さわってわかる時計の読み方は、時計の読みかたを学ぶ目的で開発された、
クイズ感覚で活用できる知育アプリです。
クイズ形式で楽しみながら学べ、難易度に関しても段階的に用意されており、
子どもの成長や興味に合わせた活用が可能です。
★このアプリのコンテンツ
とけいをさわる

自由に時計の針を動かすことができ、音声で時間が読み上げられます。
「ふん」を押すことで文字盤に分の数字が、
「いま」を押すことで現在時刻が、それぞれ表示されます。
とけいクイズ

画面に表示された時計を見て、正しい時刻を答えます。
とけいをえらぶ

画面に数字で表示された時刻を見て、それを示す正しい時計を選びます。
とけいをあわせる

指定された時刻に時計を合わせます。
ルーチンタイマー
ルーチンタイマーは、
子どもが自ら動くために開発された、
子どもが「やるべきこと」を教えてくれるアプリです。
保護者の負担がぐっと減ること間違いなし。
使い方は至って簡単です。
「やること」と「その時間」を登録するだけで、
子どもが自ら動く習慣を身につける、
日常生活における無理のない訓練が可能です。
子どもの年齢や特性に合ったスケジュールを考え、
子どもの成長や変化に合わせ、こまめに修正を重ねていくのがポイントです。
本人が率先してアプリの活用を楽しめる、自然な環境を整えてあげましょう。
★このアプリのすぐれた特徴

読み上げ機能つき
字が読めない子どもでも、聞くことで理解できます。
経過時間を途中で知らせる機能つき
その作業にどの程度の時間を要しているのかを確認できます。
時間内にタスクを終えられなくても大丈夫
勝手に次に進むことなく、1つ1つを確実に完了させられます。
まとめ
今回ご紹介した5種類のアプリはいずれも、
今後さらに改良が加えられ、より進化を見せるであろう注目のサービスです。
これらを有効活用して、「おうち療育」を行えると良いですね。
ただ、一つ注意しておきたい点があります。
これらはいずれも、スマホを用いて活用するアプリです。
子どもは――とりわけ発達障害児は――、
強く興味を抱いた物や事柄に対し、驚異的な集中力を見せることがあります。
発達障害のある子どもの場合、
その特性のひとつとされる「こだわりの強さ」から、
- スマホから片時も目が離せなくなる
- スマホ主体の生活となってしまう
- スマホアプリに過剰に依存した生活スタイルとなってしまう
など、招かざる傾向が見られる可能性が否めません。
あくまでもスマホは、これらの優れたアプリを活用するための『道具』です。
適度に活用してこそ、『道具』の真価は発揮されます。
この鉄則を忘れず、子どもとスマホの距離感をしっかりと見守ってあげましょう。
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