はじめに
私はこれまで、いくつかの自傷行為と呼ばれる行為をしたことがあります。
リストカット、アームカット、レッグカット、などとよばれるいわゆる「リスカ」。
睡眠薬OD(主にマイスリー)などの「オーバードーズ(OD)」。
髪を抜いたり、皮膚をむしったり、壁に頭を打ち付けたりといった、
名前のない自傷行為も多々経験があります。
では、なぜ自傷行為をしてしまうでしょうか?
私自身の体験談を話しながら、メタ視点でその理由を考えていこうと思います。
※あくまで私の体験談です。予めご了承ください。
どうして自傷行為をするの?
まず、自傷行為をする理由として挙げられるのは、
私の場合、「今この瞬間」から「逃げたい」という気持ちからです。
辛いことがあったとき、苦しいとき、悲しさでいっぱいなとき、
私はその場から逃げたくなって、「痛み」によってその精神的辛さから逃避しようとします。
この理由の時に行われる自傷行為で、一番多いのは「リスカ」です。
あくまで私の場合ですが、「痛み」で「逃避」したいとき、
「リスカ」は私にとって一番手軽で即効性のある方法です。
次に、自傷行為をする理由としては、
これももちろん私の例ですが、「自罰的な行為として」です。
何か悪いことをしてしまったとき、誰かに迷惑をかけたとき、
私は「頭を叩く」などの自傷行為に及びます。
この理由の場合、あまり「リスカ」をすることはありません。
「リスカ」をしている末に「自罰的」な気持ちに陥ることはありますが、
それが理由となって「リスカ」をすることは少ないです。
自分が悪いときは「頭を壁に打ち付ける」などの行為が多く、
これはおそらく、幼い頃から悪いことをしたら叩かれるという習慣が、
私の中にあるからだと思われます(体罰などとは一旦切り離して考えます)。
そのほかの理由としては、「癖になってしまっている」です。
意外にも思えるかもしれませんが、女性はよく髪を抜いてしまう人が多いです。
そして、そんな女性たちは、それが自傷行為だと知るととてもびっくりします。
「髪を抜く」「深爪になるまで爪を噛む」などは一般的に自傷行為として認められていますが、
先述のような自傷行為に比べると、あまり「自傷行為」としてピンとこないかもしれません。
それはやっぱり、「癖になってしまっている」からではないでしょうか。
自傷行為ときけば、普通は日常的に行うものではなく、
なにか辛いことがあったときなどに行われるものだというイメージかと思います。
でも、「癖になる」自傷行為もあるのです。
私の場合は、頭皮の皮をはぐことがやめられず、出血してもなかなかやめられなくて、
今でも一部頭のてっぺんが、よく見ると少し禿げています。悲しい……。
自傷行為を辞めたいとき
自傷行為を辞めたいと思っても、なかなか辞められないのが自傷行為という行為です。
ただ、私の経験から、いくつか辞めるのに役立った方法を記載しておきます。
①自傷行為に使う道具をすべて自分で処分する
例えばリスカで使う道具など、目につくところにあれば、どうしても手が伸びやすいものです。
それらを自分で処分することで、自傷行為を辞められる可能性があります。
誰かに処分されると、反発心からまた道具をそろえてしまうことがあるので、できれば自傷行為の当事者が道具を処分することをお勧めします。
②運動する
一見何の関係もないように見えますが、運動は大事です。
とはいっても、私自身動くのが嫌いで、大体布団の上にいます。
しかしながら、運動を行うことで、自傷行為を辞められる可能性があるのもまた事実。
余りあるエネルギーのせいで自傷行為に及ぶこともあるので、一日の運動量を増やせると良いですね。
ゲームが好きな方はリングフィットアドベンチャーを利用するのも良いでしょう。
私の場合は、「配信活動」という名目で、15分程度の散歩を(気が向いた時に)行うようにしています(笑)
③夜は寝る
これまた関係なさそうなこと&難しいことですが、私の経験上、自傷行為に及ぶのは、大体夜の時間帯です。
眠くなるちょっと前や、夜ご飯の後あたりです。
なぜかはわかりません。夜の雰囲気がさみしいのかもしれません。
ともかく、そういうわけで、自傷行為に及んでしまう前に夜は寝ましょう。
なかなか眠れない人は、不眠症などの疾患や、発達障害の特性からくる睡眠の苦手さを抱えているかもしれません。
「自傷行為」という一部分だけに注目するのではなく、睡眠の面も通院先などで相談してみてくださいね。
さいごに
自傷行為をする理由は人それぞれです。
ただ、なかなか辞められないのは共通しているかもしれません。
私も、半年以上自傷行為をしていなかったのに、ついしてしまった、ということが最近ありました。
「もう辞められたぞ!」と思っていたので、正直、結構ショックでした。
それでも、こうやって自分の自傷行為を分析できるようにはなってきました。
長い付き合いになるかもしれませんが、少しずつ頑張りたいです。
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