精神科と心療内科は何が違うの?
発達障害の診断はどっちで受ければいいの?
精神科と心療内科は専門とする症状が違います。
精神科はこころに症状が出る病気を、
心療内科は身体に症状が出る病気を扱っています。
では、精神科と心療内科が専門とする症状には、
どのようなものが含まれるのでしょうか。
また、発達障害の診断を受ける際はどちらを受診すればいいのでしょうか。
詳しく解説していきます。
精神科とは
精神科は、精神的な疾患を取り扱っています。
不眠やうつなどのこころに症状が出る病気を治療します。
タバコやギャンブルに対する依存症や、ガスの元栓を閉めたかどうかを何度も確認してしまう強迫性障害などが対象になります。
幻覚や幻聴、妄想なども含まれます。
上記のようなこころに症状が出ている病気の場合は、
精神科を受診しましょう。
心療内科とは
こころに症状が出る病気を扱う精神科に対して、
心療内科は精神的な要因から身体に症状が出る病気を治療します。
学校や会社でのストレスによって、
通学・通勤のときに吐き気やめまいがする、
緊張するとすぐにお腹が痛くなってしまうなどの症状があります。
ストレスによって生じる胃潰瘍、喘息、
疲労感や倦怠感、手足の痺れなども含まれます。
上記のような身体に症状が出る病気の場合は、心療内科を受診しましょう。
違いのまとめ
精神科はこころに症状が現れるときに受診する場所、
心療内科はストレスなど精神的な要因から
身体に症状が現れるときに受診する場所と理解しておけばOKです。
こころと体のどちらに症状が出ているかはっきりとわからない、
どちらにも症状が出ているといった場合には、
精神科と心療内科が併設されている総合病院などを受診すると良いでしょう。
発達障害の診断はどちらでもOK
発達障害の検査には医師の診断があればいいので、
精神科と心療内科のどちらを受診しても問題ありません。
心療内科の病院に精神科が併設されていることもあり、
その境界は曖昧で大きな差はありません。
診断を受けるのが子どもであれば、
小児科などでも診断してもらうことができます。
先述したように、もし発達障害の診断で、どちらを受けようか迷ったら、
精神科、心療内科、どちらの科もある総合病院がオススメです。
まとめ
こころに症状がある場合は精神科、
身体に症状がある場合は心療内科を受診するようにしましょう。
こころと体のどちらにも症状がある場合や、
どちらに症状が出ているかわからない場合は、
精神科と心療内科が併設されている病院で受診すると良いでしょう。
どちらの病院でも、おおむね精神疾患、
そして発達障害の診断は行えますので、
あまり気にせずに自分がいいなと思った病院を選ぶのがベストです。
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