味覚過敏ってなに?
ただの好き嫌いではないの?
味覚過敏とは、味や食感に対して過敏になる感覚過敏の一つです。
好き嫌いと言われがちな味覚過敏。
どのような症状と対策方法があるのでしょうか。
以下で解説していきます。
味覚過敏の特性とは?
味覚過敏は、味や食感に対する感覚が普通の人よりも過敏になる感覚過敏の一種です。
味の微妙な変化に敏感で、味が混ざり合うことが苦手であったり、特定の味が食べられなかったり、といった症状が表れます。
その結果、同じものばかり食べてしまう「偏食」になることもあります。
食感に関しても過敏性がある場合があり、
乾いたものやドロっとしたものなど、
特徴のある食感を苦手としている場合があります。
味覚が過敏になることで偏食になる
味覚過敏の人は、特定のものばかり食べる場合があります。
苦手な味があると仕方がないことなのですが、
周りから見ると好き嫌いが激しいと取られてしまいかねません。
味覚過敏がただの好き嫌いだと捉えられてしまった結果、
「好きなものしか食べないわがままな人」と思われてしまい、
特に子どものときは、先生や親から、
苦手なものを無理やり食べさせられるようなことが起こり得ます。
結果、食事自体に苦手意識を持ってしまうこともあります。
自分や周りの人が味覚過敏かもしれないと思ったら、
無理に食べさせるようなことはやめて、別の対応を考えましょう。
調理方法を工夫することで改善する場合も
味覚過敏は味や食感に過敏性を持つ症状があります。
したがって、苦手な味や食感でも、
それをわかりにくくする調理方法で調理すれば、
偏食を改善できます。
たとえば、細く切り刻んで食感や味を感じにくくする、
溶けるまで煮込んで食感をなくすなどの対策が取れます。
または、苦手な味のものを避けた献立をつくることも良いでしょう。
献立をつくる際に、どうやったら食べられそうか、
どんな食感が苦手なのか、何の味が苦手なのかなどをヒアリングしながら、
一緒に解決策を考えられると、
お互いにベストなかたちが見つかりやすいです。
一番良くないことは無理やり食べさせることです。
味覚過敏を無理に矯正しようとすると、
先述したように食事自体が嫌いになったり、偏食が過激になったりします。
栄養のバランスと相談しながらその人が食べられるものを探し、
少しずつ食べられるようにしていきましょう。
まとめ
この記事では、味覚過敏とその対策方法について解説しました。
味覚過敏はただの好き嫌い・偏食ではなく、
口内の感覚が過敏になっていることからくる症状です。
絶対に無理に食べさせるようなことはやめましょう。
周囲の人は、味覚過敏の特性をよく理解し、
食べられないものや苦手な味のものについては、
なるべく食べなくていいようにしてあげましょう。
コメント