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入学式に制服がとどかないトラブルに「これを着て」と届ける卒業生も
2022年4月6日のニュースです。
東京都の多摩地区を中心とした中学校や高校で、
入学式ぎりぎりの6日になっても新入生の制服が届かない、
届いた制服が一部だけ、などのトラブルがおきました。
受注元である『ムサシノ学生服』には、
問いあわせの電話が集中してつながりにくくなり、
多くの新入生とその家族は、とても不安な気持ちになりました。
このトラブルを知った東京都教育委員会では、
- 中学生の時に着ていた制服で高校の入学式に出席しても良い
- 制服がない場合は私服での出席でも良い
- 入学式の時に行う、集合写真の撮影は日にちを変更する
上記のように、各学校へ連絡しました。
4月7日、受注元の社長はテレビ局の取材に対し、
次のように説明しています。
- 予想していた制服の受注数が予想よりも多くなってしまった。
- 制服をつくる工場にも新型コロナウイルスの悪い影響がでてしまった。
- 納品や運送のトラブルが原因であり、会社の経営には問題はない。
- たくさんの問い合わせに混乱し、制服を作るのがさらに遅れてしまった。
今後の対応については、次のように話しています。
- 100パーセント全力で制服を作りつづけ、すべて納品するよう努力する。
- 迷惑をおかけした新入生とそのご家族に、直接謝罪したい。
そしてこのニュースを知った卒業生が、
自分の制服を学校に持ち寄るなど、「たすけあいの輪」が広がっています。
7日に入学式がある国分寺市立第一中学校には、
この学校を卒業した7人の卒業生から、
以前自分たちが使っていた制服が届けられました。
「よかったら使ってください」という温かい言葉に、
この学校の副校長は、卒業生に対して感謝の気持ちを話しました。
「新入生がはれやかな気持ちであらたな中学校生活をおくれるよう、せいいっぱい対応します」
制服が届かないというトラブルは、
新入生にとって大きな不安となったことでしょう。
そのような不安を少しでも軽くしようとした、
思いやりのある卒業生たちに、エールを送りたいですね。
同時に、今回のような制服が届かないトラブルが、
もう二度と起こらないように祈るばかりです。
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