ペットに「はずれない名札」をつけることが6月から義務化されます

2022年4月18日のニュースです。
ペットショップで販売する犬や猫の体にマイクロチップを埋め込むことが、
6月から法律によって義務化されることになりました
このマイクロチップは、所有する人の情報などを登録するためのもので、
必ずペットの体にマイクロチップをうめこまなければならないという、
ルールが定められたことになります。
なぜこのような法律が決められたのでしょうか?
その理由は、以下にあります。
- 飼い主がペットの世話をしなくなることを防ぐ
- 保護された迷子の犬やねこを、飼い主のもとへ帰らせてあげやすくする
- 犬やねこが捨てられるのを防ぐ
これらを目的として、販売される犬やねこの体にマイクロチップをうめるのです。
マイクロチップを体にうめこむのは、少しかわいそうな気もしますが、
この法律によって救われる犬やねこはたくさんいると思われます。
もちろん、マイクロチップのうめこみについては、
なるべく犬やねこにとって、負担がかからないように考えられています。

ペットにうめこまれるマイクロチップは、
直径2ミリ、長さ1センチほどの丸い筒のかたちをしており、
首のうしろがわなどに注射器でうめこみます。
太めの注射器をつかいますが、痛みはふつうの注射とおなじくらいで、
副作用もほとんどないとされています。
マイクロチップをうめこむことによって、国のデータベースに、
- 犬やねこの名まえ
- 性別
- 品種
- 毛の色
- 販売業者
- 飼い主の個人情報(氏名や住所、電話番号など)
以上のようなことが登録されます。
この法律は、6月からはじまりますが、
他からゆずってもらった場合や、すでに飼っている場合は、
努力義務といって、「なるべくマイクロチップをうめこみましょう」という、
前向きな対応が求められます。
災害などで離ればなれになったときに、
マイクロチップのおかげで再会できたという話も少なくありません。
犬やねこを飼う責任を再確認するためにも、
この法律は良い法律だと考えられています。
その一方で、飼い主の声はさまざまです。
なかでも、「大切なペットに痛い思いはさせたくない」との声が多く、
東京にある日本トレンドリサーチがおこなったアンケートでは、
次のような結果となっています。

- マイクロチップをうめこみたくない:55.9%
- うめこみたい:17.6%
- まよっている:26.5%
うめこみたくない理由としては、やはり、
「かわいそうだ」
「生き物にマイクロチップをうめ込むのはまちがっている」
といったものが多いようです。
「はずれない名札」となるマイクロチップのうめこみは、
ペットの命と生活を守ることを目的としています。
しかしながら私たち人間が飼い主としての責任をきちんとはたしていれば、
このような最新技術にたよりきった制度は、必要なかったともいえるでしょう。
その効果が期待されると同時に、どこか残念に思えてならないニュースですね。
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