給料未払いで私立高校の先生全員が授業をとりやめストライキ

2022年5月12日・16日のニュースです。
和歌山県日高川町の私立和歌山南陵高校で、
校長先生以外の教職員23人全員が、
4月分の給料が支払われていないことなどから、
5月11日の授業をとりやめました。
ストライキを起こした教職員側と経営者の話し合いはついておらず、
トラブル解決には時間がかかるようです。
関係者の話によると、経営者である学校法人は、
23人の4月分の給料を、約束の4月28日に支払わなかったようです。
さらに、生徒の授業料を補助する就学支援金を、
国から受け取っておきながら、
生徒の保護者に返すべき授業料2000万円を支払っていませんでした。
こうした、テキトーな経営をあらためるよう、
教職員側は何度もうったえていましたが、
この日まできちんとした対応をしてもらえませんでした。
11日午前の全校集会で、
教職員側はストライキを行った理由を説明し、生徒におわびしています。
ちなみにこのトラブルの原因は、学校の経営難だといわれています。
生徒数は定員の半分以下で、9日には料金の未払いでガスがストップするなど、
すでにお金がなくなっているようです。
どれだけ教育に熱心だったとしても、給料がもらえないまま働くわけにはいきません。
経営者にはいずれこうなってしまうことが、早い時期にわかっていたはずです。
新入生の募集を続け、保護者や教職員との話し合いを後回しにしたことで、
状況はさらに悪くなり、結果として大きなストライキとなってしまったようです。
ちなみに和歌山県は経営者の学校法人と学校に対し、
5月13日に文章で、おこなわれなかった授業について、
授業時間を確保するように指導しています。
さらには静岡県といっしょに、この学校法人をきびしく調べることになるようです。
学校は生徒ひとりひとりの未来をあずかる、たいへん責任の重い教育施設です。
このことを今一度、しっかりと見つめなおしてもらいたいですね。
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