盗撮けんきょ件数が過去最多の5019件と10年で2倍超に
2022年4月13日のニュースです。
2021年、「盗撮の疑い」で警察に連れていかれた(=けんきょされた)件数は、
5019件で、これまでで一番多くなったことが、警察庁への取材で明らかになりました。
警察庁の統計によると、2011年のけんきょ件数は1930件。
2014年から3000件台が続き、2020年には4026件となっていました。
高性能の小型カメラがついたスマートフォンが、
広くいきわたったことが背景とされています。
周りの人が見ている中でスマートフォンを取り出し写真を撮ろうとすると、
すぐに「盗撮」だとバレてしまったり、あやしまれたりするため、
犯人は、スマートフォンを撮影可能な状態でカバンの中に仕込むそうです。
そうして仕込んだカバンを持って、
エスカレーターや階段などで、
ねらいをつけた人物のスカートの中を盗撮するといった、わいせつ行為を行う人や、
映画館やコンサート会場などで、
上演中のスクリーンや舞台を盗撮するといった、禁止されていることを行う人が、
増加傾向にあり、その手口も、年々手がこんできています。
そのような「盗撮」をする動機からは、
犯人の自分勝手さや、ルールを守ろうとする意識の低さを感じられます。
「スリルを味わいたかった」「自分はつかまらないとおもっていた」など、
被害者の気持ちを考えない、迷惑な動機が目立っています。
スマートフォンの画面をにらみながら歩く人や、
自転車に乗りながらでもスマートフォンを片手に操作している人など、
昨今の「スマホ依存症」は大変問題視されています。
スマートフォンが広く皆さんの手に渡ったことは、
技術の進歩としてとてもいいことですが、
それを悪用して、「盗撮」などの犯罪をする人たちがいるのも、
悲しい事ながら事実としてあります。
ネットリテラシーという言葉が知られるようになって早数年。
「自分の身は自分で守る」という気持ちを、
これからは、より求められる世の中になっていくことでしょう。
便利ですぐれたアイテムだからこそ、
所有者一人ひとりが正しく使用することが求められています。
年々増えている「盗撮」ですが、
皆さん一人ひとりの意識を変えていけば、
「盗撮ゼロ」の社会もきっと実現できると思います。
私たちは、便利な社会に生きるからこそ、
身につけておきたいマナーやルールをしっかり守るようにしましょう。
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