嗅覚過敏は、においに対する感覚が敏感になる感覚過敏の一つです。
では、嗅覚過敏とはどんなものなのでしょうか。
また、どんなことに困るのか、どんな対策があるのでしょうか。
以下で解説していきます。
嗅覚過敏は感覚過敏の一つ
嗅覚過敏は感覚過敏の一つで、においに対する感覚が敏感になります。
普通の人が感じないようなわずかなにおいでも感じとってしまい、
嫌なにおいを人より強く感じたり、強い香水のにおいなどに不快感を示したりすることがあります。
原因は、身体的なものである場合や、
ストレスなどの精神的な要因である場合、
また、脳や中枢神経の異常である場合など多岐にわたります。
発達障害をもつ人は、
嗅覚過敏のような感覚過敏を持っている場合が多いのも特徴です。
嗅覚過敏の特徴
嗅覚が鋭くなっているので、
少しのにおいでも感じ取ることができます。
しかし、においに対する敏感さのせいで、以下のようなものが苦手になりがち。
- 車のガソリンが苦手
- 乗り物酔いをしやすい
- 香水や化粧品のにおいが苦手
- 人ごみの熱気が苦手
結果として気分が悪くなることもあります。
一歩外に出るとどんなにおいがあるかわからないため、
なかなか街に出かけられず、
引きこもりになってしまう人も中にはいます。
化粧品や乗り物、人混みなど、
街にあるありふれたもので気分が悪くなってしまうので、
周りの人に理解されにくいのも辛いところです。
嗅覚過敏の対策とは?
対策としては、においを遮断するためにマスクをつけて外出する、
好きなにおいのアロマなどを持っておきリフレッシュできるようにする、
などが挙げられます。
他にも、
乗り物に乗るときはガムを噛んでにおいを感じにくくするなど、
嫌なにおいがする場面を先に予想しておき、
その場面ごとに適切な補助ツールを使うといった対策も可能です。
他の人と旅行などに行く際は、
旅行前に、自身がにおいに敏感であることと、
どういった対策をとっているか、
またお願いしたいことは何かを伝えておくと、
適切なサポートが得られやすくなります。
周りの理解を得ること、自分で対策できることを知って、
普段から準備しておく心構えが大切です。
まとめ
この記事では、嗅覚過敏とその対策について解説しました。
嗅覚過敏はどうしても避けられないものなので、
なるべく予めとれる対策を行い、対処しましょう。
自分で対処するだけではなくて、
自分の特性を周りに理解してもらい、配慮をしてもらうことが大切です。
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