感覚鈍麻って?どんなことに困るの?
感覚鈍麻とは、
普通の人よりも痛みや温度に対する感覚が鈍い特性のことです。
では、感覚鈍麻とはどのようなものなのでしょうか。
また、どのような対策ができるのでしょうか。
以下で解説していきます。
感覚鈍麻の特徴
感覚鈍麻とは、痛みや温度などその他の感覚を感じにくくなる特性です。
現在は、発達障害として脳や神経に原因があると考えられています。
たとえば、痛みを感じにくいので体にあざができていても気づかなかったり、温度の変化を感じにくいので熱い部屋でもずっと上着を着ていたりします。
また、痛みなどがわからないので、他人に対する力加減が上手にできないこともあります。
痛みを感じない=命の危険に気づかない
感覚鈍麻の人は、
体に異常が出ても痛みや温度の変化に気づかないことがあります。
例えば、足が動かなくなって初めて骨折していることに気づくなど……。
痛みは体の危機を教えてくれるものなので、それがわからないと大変です。
最悪の場合、命を落としてしまうことになるかもしれません。
温度の変化も気づかないと危険であることがあります。
普通の人は50度の物に触れると熱くて手を離しますが、
感覚鈍麻の子供は温度が高くても熱さを感じず、
手を離さずにそのまま火傷してしまうかもしれません。
他にも、気温が高いのに上着を着たままで過ごしてしまい、
熱中症で倒れてしまう可能性もあります。
異常に気づくことができないので、常に命の危険と隣り合わせです。
感覚鈍麻の対策
感覚鈍麻の対策としては、
体の異常に対して感覚以外の指標を持つことです。
たとえば、痛みに気づかないことに関しては体にあざができていないか、
血が出ているところはないかといった目で見てわかる要素を、
こまめに確認するということがあげられます。
内臓の異常など、目で見ることができない要素に関しては、
体や見た目に少しでも違和感がないかということをチェックする、
定期的に検診を受けるといったことができます。
温度の変化に気づかないことに関しては、
温度計を使って気温や水温を確認するようにすると良いでしょう。
気温が20度を超えていれば上着を脱ぐなど決めておき、
決めた基準に従って体温を調節すれば問題ありませんよね。
気温が高い状態を確認したら、
水分もこまめにとっておくことで、
知らないうちに熱中症になることを避けられます。
まとめ
この記事では、感覚鈍麻とその対策について解説しました。
感覚鈍麻の人は自分の感覚が普通の人より鈍いということを理解して、
体の異常をしっかりと捉えられる方法を使うことが大切です。
周りの人に教えてもらうだけだはなく、
自分の体を守るという意識で気をつけてほしいと思います。
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